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黄砂っていつからある?昔は無かったって本当?




10年に一度と言われるひどい黄砂がニュースになっています。
黄砂って昔はこんなにひどく飛んでいなかった気がしませんか?
昔からあったとしても、現代のように汚染物質を含んでいたりしなかったんじゃないかな?とも思います。

 

今日の記事では・・・

  • 黄砂が飛びはじめたのは歴史上いつから?
  • 昔の黄砂と今の黄砂の違いとは?

について調べてまとめてみました!!

 

黄砂っていつからあるの?昔は無かった?

 

黄砂は、​堆積物の分析結果から、​もっとも古い時代では白亜紀後期にあたる約7000万年前から発生していたと考えられています。

 

環境省の黄砂問題検討報告書によりますと、黄砂は太古から初春の頃に見られる気象現象で、紀元前 1150 年頃には中国の歴史書の中に「塵雨」という言葉が記載されていました。

日本でも古く8世紀ごろから黄砂現象は認められていて、文献には泥雨、赤(紅) 雪、黄雪と記述された観測記録が残っています。

また日本学術会議の黄砂・越境大気汚染物質の地球規模循環の 解明とその影響対策の報告書には、「黄砂は地球の歴史上、古くタクラマカン沙漠が形成された時代からあった」と記述されています。

 

昔の黄砂と今の黄砂の違いとは?

 

黄砂は、砂漠地帯の砂が風によって舞い上がり、大気中を移動し、他の地域に到達する現象です。

昔の黄砂と今の黄砂についてはいくつかの違いがあります。

 

発生源の地域

昔の黄砂は主に中国北部およびモンゴルなどの内陸部の砂漠地帯から発生していました。

一方、現代の黄砂は農地開発や森林伐採が進み、黄砂の発生源が増えたとも言われています。

飛散範囲の拡大

昔の黄砂は比較的限られた範囲に影響を及ぼし続けていましたが、現代の黄砂はより広範囲に飛散し、遠く離れた地域にも到達する場合があります。

粒子の大きさと成分

昔の黄砂は比較的大きな粒子であり、主に砂や土の粒子から構成されていました。

一方、現代の黄砂は、微小な粒子や有機物、または化学物質など含まれていることが、より複雑な成分を持つことが報告されています。

影響の程度

昔の黄砂の影響は比較的局地的であり、一時的なものが多かったです。

現代では健康への影響や環境への影響も報告されるなど、社会的な問題として注目されています。

 

昔より黄砂が増えている?その原因は何?

 

黄砂が昔よりも増加している原因は、複数の要因が絡み合っていると言われています。

 

砂漠化の進行

砂漠化は、農地開発や森林伐採など、本来は植生があるべき地域が砂漠化してしまう現象であり、砂漠化地域の拡大が黄砂の増加要因となっています。砂漠化は、気候変動や人間活動による生態系の変化などが関係しており、複雑な要因が絡み合っています。

人類の活動の増加

工業化や都市化の進展に伴い、人類の活動が増加し、大気汚染や排出物の増加が黄砂の発生の要因の一つとされています。

産業や交通の発展が大気汚染を増加させ、黄砂の発生を助長していると考えられています。

気候変動

気候変動も黄砂の発生に影響しているとされています。

気候変動により、風や降水パターンの変化が生じることで、砂漠地域の砂塵や粒子が大気中に持ち上がりやすくなり、黄砂の発生を増加させることがあります。

また、黄砂の発生源国は、中国やモンゴル、カザフスタン、中東諸国などが挙げられています。

これらの地域では、砂漠化や経済発展による急速な都市化が黄砂の発生を促進しているとされています。

黄砂は大気中を風に乗って拡散されるため、発生源国以外の地域も影響を受けます。

黄砂は国際的な問題であり、その発生を抑制するためには、国際的な協力や持続可能な砂漠化対策、大気汚染削減、気候変動対策などの取り組みが必要とされています。

 

 

黄砂の最新ニュース2023年

黄砂に微生物が生きたまま付着し運ばれてくることがわかってきています。

 

用心するに越したことはないかもしれませんね〜

 

【まとめ】黄砂っていつからある?昔は無かったって本当?

 

黄砂は、地球の自然現象であり、非常に古くから存在していたと考えられています。

黄砂は、風によって乾燥地域の砂漠地帯から持ち上げられ、大気中を移動し、遠くの地域に到達する現象です。

地球上には多くの乾燥地域が存在し、それらの地域からは古くから砂塵や砂漠の砂が風によって運ばれ、黄砂として周囲の地域に影響を与えていたと考えられています。

 

しかし、近年の黄砂の発生は、人間の社会活動による環境の変化が影響しているとされています。

例えば、森林伐採や農地開発による植生の減少、工業化や都市化による大気汚染の増加などが、黄砂の発生を増加させる要因となっています。

また、気候変動も黄砂の発生に影響しており、気候変動による風や降水パターンの変化が黄砂の発生を増加させることがあります。

 

したがって、昔から黄砂は存在していたものの、近年の人間の経済活動や気候変動により、黄砂の発生が増加しているとされています。

 




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